虫歯治療
以前は「虫歯治療は痛いもの」でした。しかし近年は、技術の発達・歯科医院の工夫により、痛みの少ない虫歯治療を提供できるようになっています。
8020運動を推奨する山田歯科クリニックでも、安心して、気軽に受診していただき健康な歯を多く・長く残すため、痛みの少ない虫歯治療に努めています。
また、早期に受診できれば、それだけ治療の痛みも少なくて済みます。冷たいものがしみるなどの症状に気づいたときはもちろんですが、定期検診に通うなどして、症状のないうちに虫歯を発見することが大切です。
虫歯の進行度(症状・治療)
※スクロールで全体を表示します。
症状 | 治療法 | |
---|---|---|
C0 エナメル質が溶け始めている |
・ほぼ無症状 ※歯科医院であれば発見可能です |
・フッ素塗布+適切なセルフケアで治せることも |
C1 エナメル質に穴が空いている |
・甘いものがしみる ・歯の一部が茶色っぽくなったり、白濁したり |
・虫歯部分を削り、歯科用プラスチックで埋める |
C2 象牙質にまで進行 |
・冷たいものがしみる ・噛んだときに痛む ※ここで初めて痛みが現れます |
・虫歯部分を削り、歯科用プラスチックで埋める。 型取りをした上で詰め物を取り付けることも |
C3 神経にまで進行 |
・温かいものもしみる ・常に歯が強く痛む |
・神経を取り除く根管治療の上、 被せ物を取り付ける ※通院回数が多くなります |
C4 歯の根以外がほとんど溶ける |
・神経が死に、痛みが消失 ※その後歯の根で感染を起こすと、 再度激しい痛みに襲われます |
・根管治療の上、被せ物を取り付ける ・抜歯せざるを得ないケースも |
虫歯かも…と思ったら早めにご来院ください
上記のように、虫歯のもっともよく知られた症状である「痛み」は、C2になって初めて現れます。
痛みを感じたときはもちろん「歯の一部が変色している」「甘いものがしみる」といった症状に気づいたときには、お早目にご相談ください。
C0であれば場合によっては歯を削らず、C1であれば1回の処置で治療を終えられることが多くなります。
無痛治療
虫歯で歯が痛いのに、治療でまた痛い思いをするのは…と不安に思う患者様は少なくありません。
歯科治療では、必要に応じて麻酔処置をします。麻酔が効けば、歯を削るときなどに痛みを感じることはほとんどありません。
当院では、麻酔処置そのものの痛みを和らげる工夫にも取り組んでいます。加えて、患者様にリラックスしていただくことも大切にしています。
無痛治療を成功させるために
ゆっくり丁寧な説明で気持ちをリラックス
緊張や不安は、痛みなどの刺激に敏感にさせると言われています。まずは患者様にリラックスしていただくため、ゆっくりと、丁寧なカウンセリングを行います。
カウンセリング専用のお部屋もご用意しております。
痛みの少ない注射麻酔
麻酔処置は、ゼリーまたは液体の表面麻酔を歯茎に塗り、局所的に痺れさせます。その上で、極細の注射針+電動注射器を用いて注射麻酔を行います。電動注射器を使用することで、人の手では難しい、一定の速度での注入が可能になります。
針が歯茎に刺さるときの痛み、挿入するときの痛み、麻酔液を注入するときの痛みが、それぞれ軽減されます。
根管治療
虫歯がC3まで進行し、神経にまで達してしまった場合には、その神経が詰まっている“根管”が汚染されています。そのまま歯を削って被せ物を取り付けると、根管内に残った細菌が虫歯を再発させ、歯は内側から崩壊します。
そのような事態を防ぐために必要なのが、「根管治療」です。根管を洗浄・消毒・薬剤充填し、無菌状態にしてから被せ物を取り付けます。
根管治療を適切に行うことで、根っこだけになった歯を残せる可能性が高まります。
根管治療の流れ
1虫歯を削る
注射麻酔を行い、まずは虫歯部分を削ります。
2神経を取り除く
ファイルと呼ばれる専用の道具を用い、死んでしまった神経を取り除きます。
3洗浄・消毒
細菌を含めた汚れを徹底的に除去するため、洗浄と消毒を繰り返します。
4根管の拡大
あとで薬剤を詰める必要があるため、根管を拡大します。
5薬剤充填
きれいになった根管に、細菌の発生・増殖を防ぐための薬剤を詰めます。唾液などの侵入を防ぐためにも、隙間なく詰めなければなりません。
ここまでが根管治療です。このあとには、被せ物を取り付けて、審美性・機能性を回復させます。
根管治療は何回ぐらい通うの?治療期間は?
「根管治療の流れ」を見ていただければ分かる通り、根管治療は一般的な歯科治療よりも多くのステップを要します。
症例によって異なりますが、根管治療だけで5~6回の通院が、加えて被せ物を取り付けるための3回程度の通院が必要になります。
1週間に1度通院をすると考えて、全体の治療期間としては2か月ほどとお考えください。